第17幕 在宅介護 コラム ~認知星人じーじ~
わが家のじーじは、アルツハイマー星に住む認知星人。地球人の時はいたって普通の91歳。認知星人のスイッチが入ると、認知星人に変身する。今回は、認知星人が言い放った爆笑シリーズをご紹介!
【海苔とふりかけ】
じーじ「おい、ここにあった海苔とふりかけどうした?」
私「海苔?ふりかけ?」
じーじ「ここにおいてあった、旅館の朝飯の時によく出るビニールに入っている海苔と、わかめのふりかけだ」
私「・・・・・・」
じーじ:「さっこ(女房)に持って行こうと思って置いておいたのに、ないじゃないか」と、すごい勢いでご立腹。
私「いつおいてあったの?」
じーじ「1年前だ」
・・・・1年前かい!!!!
1年前に置いてあったって言われてもなあ~と思いつつ、女房(特別養護老人ホームに入居中)を思うじーじのために、海苔とふりかけを買いに行ったのであった。
【デイサービスの缶コーヒーは1本4万円】
私「今日は、寒いからセーター着る?」
じーじ「ヒーターなんか着られるわけがないじゃないか、何を言っているんだ、お前は
変なことばかり言うな」とまたまたご立腹。
じーじ「それより、8万円くれ、自動販売機で缶コーヒー2本買うから」
私「へ?」デイサービスの缶コーヒーは1本4万円するらしい(笑)
【俺宛ての荷物じゃない】
じーじを一人にして、ほんの数分買い物にいった間の事件!
「この住所は黒川さんですよね~」ってクロネコヤマトと佐川急便から立て続けに電話が入った。
「はい!そうですよ」と答えると
「今、荷物をお届けに行ったんですが、お出になられたおじいさんが『違います』と言って受け取ってくれなかったもので」
急いで帰ってじーじに理由を聞いてみると
じーじ「俺宛ての荷物じゃない!」
確かに!正しい!(笑)
【島崎藤村】
デイサービスから16時に帰ってきたじーじは、すぐにお昼寝。それも爆睡状態。数時間後、ごそごそ音がするから見にいくと、デイサービスに行くカバンを取り出し、背広を着る準備をしているではないか。「今は夜だからね。デイは明日行こうね」と言うと
「まだ、夜明け前だ」島崎藤村か~~~~!
じーじと私は、毎日コントのような会話を繰り返しているのであった。今日も楽しく認知症介護実践中!