第4幕 在宅介護 コラム ~認知星人じーじ~
わが家のじーじは、アルツハイマー星に住む認知星人。
「認知症の症状はゆるやかに進行します」という定説がありますが、
父の症状は、この1ヶ月間、新幹線のぞみばりスピードで進行しています。
ここのところ毎晩23時頃になると、にわかに認知星人に変身し
「皇室会議があるから、参加する」といって、風呂敷を小脇に抱えて
外出を試みます。
私「夜だから、明日の朝にしようよ」
じーじ「この資料を届けなくてはいけないのだ」と言うことを聞いてはくれません。
そこで、
ご自宅にいて下さいと言っています」と言うと、一旦は納得しますが、
数時間後には脱出(徘徊)を試みます。不審な物音に気づき、3度ほど、
すんでのところで捕獲(保護)しましたが、このままでは、
真夜中に皇居に行かれてしまいます・・・
そこで!脱出(徘徊)回避方法をあみだしました。
ドアのちょうつがいを結束バンドで止める。この方法なら、
鍵を開けても、ドアは開きません。
先ずは、キッチンのドアを止め、準夜勤者(娘。私が寝てからは、
娘がじーじの面倒を見てくれているので、わが家では、準夜勤者と呼んでいます)
が帰ってきたら、玄関のドアをロック!
徘徊防止装置は様々ありますが、購入するには高額だし。工事が必要なものも。
介護保険を利用したレンタルもできますが、介護保険の点数を使い切っている
わが家では、自費でのレンタルになるため、価格的に厳しい状況。しかし!
結束バンドならいっぱい入っていて100円!
これでしばらくは、わが家の夜は安心です!
※この方法は、厳密には拘束にあたりますのでご注意を。介護保険は一ヶ月に利用できる点数が決められていて、オーバーした分は全額自己負担となる。
黒川 玲子